前回、歯石の豆知識①で「歯石」そのものに病原性はない、ということをお伝えしました。
では何故歯石を取り除く必要があるのでしょうか?
歯石の表面は平らだと思われている方もいらっしゃるかと思いますが、顕微鏡でのぞいてみると小さな穴が多く存在した軽石のような構造をしています。つまり歯石の表面は凸凹しているのです。
凸凹していると歯垢(プラーク)がつきやすくなり、その周囲の歯肉組織は炎症を起こします。
その状態が続くと歯周病の進行につながってきます。
歯周病の直接的な原因は「歯垢」です。「歯垢」には病原性があります。
「歯垢」が付きやすくなるような足場を提供している、これが「歯石」なのです。
歯の表面をなめらかにして歯垢を付きにくくする、そして歯磨きがしやすいような環境を整える、 そうすることで歯周病の発症や進行を防ぐ、これが歯石をとる目的です。
ところで、歯石は沈着する部位によって色が違うのです。
そのことについてはまた後日…
院長 須山