今回は「ガム」のことについてお伝えします。
ガムを噛むことで唾液が分泌されやすくなります。
以前、唾液の事についてブログにも記載しましたが、唾液にはお口や全身の健康を保つために必要な成分が多く含まれています。
唾液には自浄作用(歯や粘膜に付着するものを希釈したり洗い流すこと)があるので、どうしても歯磨きができないときや口臭が気になるときなどにガムを噛むことはいいことかもしれません。ただ、知っておいていただきたいことがあります。
「糖分を含んだガムはむし歯や歯周病の原因になります」
ガムを選ぶときはむし歯になりにくいキシリトール配合のものにするといいと思います。
「キシリトール」とは代用甘味料の一種で、むし歯の原因となる酸を作りません。イチゴやほうれん草など多くの野菜や果実中にも存在しています。
ただし、 市販のガムはキシリトールが50%程しか含まれていません。
我々歯科医療従事者の立場からいうと歯科専用のキシリトール100%のガムをお勧めします。
当院でも販売しておりますので、気になる方はお声がけ下さい。
ガムを食べる習慣のない方や小さなお子さま、治療中でガムを噛めない方にはタブレットタイプもあります。
しかし、100%キシリトール配合のガムとはいっても歯垢(プラーク)を取り除いてくれる効果までは望めませんし、それだけでむし歯予防ができるわけではありません。
日頃の正しい歯磨きや食生活が一番大切だということは心に留めておいて下さい。
院長 須山